日光自然博物館には、今年も新たな自然解説員として2人が加わりました。
今回の記事は、初めての野外研修として昨日(4/6)に中禅寺湖畔を歩いた2人のリポートとなっています(2人別々の記事になっています)。
お楽しみください。
そして今後も引き続き、応援よろしくお願いします。
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4月から自然解説員としてスタートし、初めての野外研修で春の訪れを感じてきました。
コースは歌ヶ浜から狸窪を往復しました。
歩き始めるとあちらこちらでマンサクの花が出迎えてくれていました。色は少し白っぽくなりつつありましたが、まだまだ楽し気に咲いていました。
皆様がお待ちかねのアカヤシオはつぼみが膨らみはじめており、ピンクに色づいてきていました。一週間もすれば早いものは咲き始めるかもしれません。
このように、雪もなくなったルートを歩きながら、春の気配を存分に感じることができました。
中禅寺湖と隣り合う本コースでは私の大好きな水鳥たちがプカプカと泳いでいました。オオバンが比較的多い中、キンクロハジロや夏鳥のオシドリが見られました。オシドリはツガイ(パートナー)でいる姿が仲睦まじい夫婦のように見えることから「おしどり夫婦」の由来となっていますが、実は毎年ツガイを変えると言われています。その他、ミソサザイのさえずりや頭上を飛ぶトビ、ハクセキレイなども観察することができました。
ここまで、自然ばかりに触れましたが、道中には英国大使館別荘記念公園やイタリア大使館別荘記念公園があり、和洋折衷な趣のある空間も楽しむことが出来ます。自然だけでなく、奥日光の歴史も学べる貴重なルートとなっています。
足元、頭上、水辺など忙しく見渡していたら、いつの間にかゴールである狸窪の砂浜に到着していました!「狸(たぬき)」と書いて、「むじな」と読む、「狸窪(むじなくぼ)」、なんともユニークなお名前ですね。八丁出島や男体山が一望できる、素敵なビーチ気分を味わえる場所でした。
今回のプチ旅で私を一番驚かせたのが、春が見頃のハナネコノメの花でした!湿った場所に多く見られる小さなお花で、中の小さい赤色がとても綺麗で可愛らしいお花でした。
なんと、花だと思っていた白い部分は実はガクで、花弁はありませんでした!わーお!こんなにも小さいお花が寒さに負けず、春に向かって咲き始めてくれていることに自然の強さと魅力を感じずにはいられませんでした。
最後に奥日光の自然と歴史の中を春の気配を感じ、自然解説員としてもっともっと奥日光を知っていきたいと思いました!小さな出会いも大きな出会いも大切にしたいと思いました。様々な奥日光が感じられるこのコースに、皆様も是非お越しください。
(m)