日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2023.04.28
春を告げる花々

4月から自然解説員としてスタートし、あっという間に1カ月が経とうとしています。

アカヤシオも場所に寄ってはピークを過ぎてきており、春の短さを痛感しています。

 

今回(4月27日)は西ノ湖入口~西ノ湖~千手の森歩道~千手ヶ浜~西ノ湖入口までの約2時間のコースを歩いてきました。

入社以前は野鳥を探して、上ばかりに気を取られていましたが、最近では足元にも何か面白いものはないかなと探すようになりました。

 

まず、出迎えてくれたのは春を告げる代表的な野草のタチツボスミレでした。

タチツボスミレは人家の周りでも比較的簡単に見つけることはできますが、やはり森の中に自生しているものはひときわ綺麗に見えますね。

 

撮影に没頭すること30分、西ノ湖に到着!水位の変化が激しいことで有名で、冬から春の時期はいつもの半分以下の水位となっており、広大な砂浜が広がっていました。

 

西ノ湖を出発すると、白いお花が綺麗なコミヤマカタバミがお出迎え。こちらも4月頃に開花する春の野草です。

花の周りを探してみると、葉がクローバーにそっくりな可愛いハート型をしており、平地でよく見られる「カタバミ」のようだなと親近感が湧きました!

そもそも「カタバミ」の由来を調べてみると、夜になると葉を閉じて葉が半分になったように見えることからということが分かりました。名前を紐解く面白さもありますね。

 

撮影を終えて、千手の森歩道を進んでいくと男体山が湖畔に写り込む千手ヶ浜が見えてきました。

西ノ湖は緑色の湖だったのに対して、こちらはオーシャンブルー!すぐ近くにある湖同士なのに、こんなにも色が違うのは面白いですよね。

 

その他、道中ではオオヤマザクラが数本ですが咲いており、春だなぁ~と感じる瞬間が多々ありました。

短い期間しか咲かない春の花々をこの目に焼き付け、来年の春をまた迎えたいと思いました。

また、いろんな角度から自然を楽しみ、これからも皆様に喜んでいただけるような情報発信をしていきたいです。

 

(m)

 

・・・今回ご紹介したコースの「西ノ湖入口」や「千手ヶ浜」までは、赤沼自然情報センターを発着する低公害バスのご利用がオススメです!