奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の博物館周辺の天気はくもり、気温は15℃。(8:00時点)
※下記の情報は5月16日(火)時点のものです。
最近の奥日光ではトウゴクミツバツツジやシロヤシオなどが各地で見頃を迎えています。しかし、この時期の楽しみはツツジのお花だけではありません。
今は「新緑」がとっても良いですよ!特に中禅寺湖南岸のブナやイヌブナの新緑がとてもきれいです。ブナは私の好きな木の一つでもありオススメです!
(英国大使館別荘記念公園前から見た八丁出島と半月山。遠目からでも新緑の爽やかな色をした山肌が楽しめます♪)
南岸はブナやイヌブナなどが多く生育しているのに対し、戦場ヶ原周辺はミズナラが多く生育しています。ミズナラは葉を開くのが遅く、戦場ヶ原の新緑はまだなので、今は南岸がおすすめです。
(↑はイヌブナの葉。イヌブナもブナ同様ペラペラしていて薄い。)
ブナは他の樹木に比べ比較的葉がペラペラしていて薄いです。そのため、特に若葉は透明度が高く日光をよく通すので、淡い優しい黄緑色になりとても美しいんです。
今回は、個人的にオススメな「新緑の楽しみ方」を二つお教えします。
一つ目は「木にもたれかかって上を見上げる」です。
木にもたれかかることで、葉だけではなく枝が視界にはいります。太くて、遠くまで伸びている立派な枝ぶりもセットに見ると迫力があって良いですよ。また、ブナの木に寄りかかると白っぽい樹皮が美しく、絶景です!
二つ目は「一枚の葉っぱをずっと見続ける」です。
風が吹き、上にある枝、葉が揺れることで、日光の当たり具合が変わり、一枚の葉にいろんな緑色があらわれます。黄色みが強くなったり、葉が重なり陰になると黒味がかったり多様な色に変化する様子を観察できて面白いですよ!
新緑を満喫し、帰ろうとしていた時にとても嬉しい出会いがありました!それがこちら↓
とても美しいですよね!じつはこれ、ブナハアカゲタマフシという虫こぶなんです。ブナの若葉に多く見られます。
「虫こぶ」とは、簡単に言うと、寄生した虫が出す刺激に反応して植物の葉っぱや芽、茎などが異常に育ち変な形になったもののことを言います。
今回は新緑の時期ならでは、ブナならではの楽しみをたくさん見つけることができ、改めてブナがもっと好きになりました。皆様もぜひ、ブナの新緑を楽しめる中禅寺湖南岸へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。(渋)
ブログの内容に合わせた動画をYouTubeにアップしました。ぜひ、ご覧ください!
★★★日光自然博物館リニューアルオープン情報★★★
日光自然博物館は、展示を新たに3月31日にリニューアルオープンいたしました!
新しい展示は、最新の映像技術を用いて撮影した美しく、そして大迫力の映像でお楽しみいただける体験型展示となっております。
リニューアルオープン記念と致しまして、新たな展示とあわせてお楽しみ頂ける企画展「奥日光絶景めぐり写真展」も開催中です!
会場にある地形模型では、日光自然博物館の自然解説員オススメの絶景スポットもご紹介!
皆様のお越しを、日光自然博物館スタッフ一同心よりお待ちしております!