奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の博物館周辺の天気は雨、気温は12℃。(8:00時点)
※下記の情報は6月7日(水)時点のものです。
※今回の記事には動物の糞の写真が掲載されています。ご覧になる際はご注意ください。
今回は光徳沼から逆川橋までの間を歩いてきました。
このコースは針葉樹と広葉樹が入り混じったコースで独特の雰囲気を味わうことが出来ます。この時期はミズナラが若葉を広げている最中で美しい新緑が目に沁みます。
さらに、今なら可憐な花たちも楽しめます。
取材をした6月7日には白いズミや黄色のウマノアシガタが光徳沼を彩っていました!
見た目にも彩り豊かなコースですが、加えて動物たちの気配を強く感じられるのもこのコースの魅力。
ハイキングコースの近くでも様々な痕跡を見ることが出来ました。
例えば…
こちらは、リスがカラマツの松ぼっくりを食べた痕。
なんだかエビフライみたいですね!
こちらは水を飲みに来たと思われるシカの足跡。
そして、一番多く見られた痕跡は…
糞です!
ハイキングコースのあちこちにサルやシカの糞を見ることが出来ました。
人前にはなかなか姿を現さない動物たちですが、コース上でこれらの痕跡を見つけると「人気の無い時は同じハイキングコースを歩いているのかな」と想像することができてワクワクしますね!
そんな、フィールドサインを見つけている中で面白い発見がありました。
サルの糞を眺めていると、小さな甲虫が次々と飛んできて糞の中に潜り込んで行くのを目撃しました!
正体はエンマコガネというコガネムシの仲間。
体長は5㎜ほどとかなり小さな虫ですが、ゴツゴツでがっちりとした体格がかっこいい昆虫です!
彼らはいわゆる「糞虫」と呼ばれる糞を食べて生きている昆虫です。
動物の糞食べることで分解し、土に還すという自然の中でも重要な役割を担っているのです。
今回紹介した光徳コースでは可憐な花々や様々な動物の気配を強く感じることが出来る魅力的な場所です。
それに加えて、そんな動物や自然を支える小さな生き物にも思いを馳せてみてくださいね。(福)
~今回のコース~
今回歩いたコースは光徳駐車場から往復1時間ほどのコースです。
途中、木の根や石が多い箇所もありますので履きなれた靴でお越しください!
~お知らせ~
日光自然博物館では自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています!
ご参加お待ちしております!