奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の博物館周辺の天気は曇り 、気温は14 ℃。(8:00時点)
※下記の情報は6月21日(水)時点のものです。
梅雨らしい空模様の日が多いものの、時々見える晴れ間の日差しから夏の気配も感じるこの頃。
今回は、歌ヶ浜駐車場から狸窪までの、中禅寺湖の南側を往復してきました。中禅寺湖沿いに舗装された道を歩く片道2.5kmほどのコースです。
当日(21日)の天気は晴れ。歌ヶ浜駐車場からの眺めもこの通り!
湖面の中禅寺ブルーも堪能しながら先へ進むと、木の上で早速野鳥たちがお出迎えをしてくれました。
小さい体で大きなさえずりのミソサザイに
黄色い体とさえずりが美しいキビタキ
少し歩くだけでも、彼らのさえずりがひっきりなしに聞こえてきます。梅雨中の快晴に心が躍るのは野鳥たちも同じようです。
このように、自然の魅力を気軽に味わえる南岸コースですが、今回はあえて舗装された道を外れ、土の道を踏んでみます。
自然保護のため道から逸れることが出来ない戦場ヶ原などと比べると、若干自由に歩くことが出来るのもこのコースの魅力。岩や木の根に気を付けながら、歩道から岸辺に出たり、土の道を踏んでみたりと、途中途中で面白いものを探して「道草」を楽しみました。
そんな道草をしたおかげか、落ち葉の隙間からこんな植物を発見。
こちらは「ギンリョウソウ」
名前の通り、銀の龍を思わせるような半透明で真っ白な見た目が美しい植物です。
土の中に棲む菌類から栄養を得て生活している彼らは、特定の生育場所が無く、いつも同じ場所に生えるわけではないので探すのにも一苦労な植物なのです。
また、狸窪付近の浜辺でも嬉しい出会いがありました。
それは「バイケイソウ」のお花!
こちらも名前通り、梅のような花がとっても可愛らしい!
全草に猛毒があることで有名なバイケイソウ。バイケイソウ自体は奥日光各地で見ることが出来ますが、お花となると話は別。花の咲き方に当たりはずれが多く、年や場所によっては全く咲かない、なんてこともあるのです。
早めに咲いた一株の周りにはつぼみの株も多く、今年は中禅寺湖南岸でバイケイソウの花畑がみられそうな予感。
数年に一度?かもしれないバイケイソウの花、ご覧になられたい方はぜひ今回のコースを歩いてみてはいかがでしょうか?
道を踏み外して歩いてみたからその出会いがあった今回。
のんびりと道草をして意外な発見を楽しむのもハイキングの醍醐味のひとつですね。(小)