奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は 雨、気温は18℃。(8:00時点)※下記の情報は9月5日(水)時点のものです。
今回は赤沼から戦場ヶ原を通り、泉門池までの道を往復してきました。
片道3kmほどの道のりで、都合によっては途中で折り返すことも出来るため、「初めて戦場ヶ原へ来たよ!」という方にもおすすめしたいコースです。
空はあいにくの雨模様でしたが、道中のデッキからは、男体山と湿原をしっかりと見ることが出来ました。
周囲にはウメバチソウや
アキノキリンソウといった花がちらほら。
そのほか頭上には
ズミや
カンボクの赤い実も目立ち始めてきました。
雨粒に覆われ、まるでガラス細工のよう。雨の日ならではの光景です。
そんな植物たちを眺めながら歩いていると、木道上に動物のフンが落ちていることに気が付きました。
(ここから先、動物のフンの写真があります)
木道の上にフンが落ちているのはよく見かますが、何やら白いものが見えています。
気になり崩してみると・・・
なんと毛のようなものに混じり、頭や足らしき小さな骨がぎっしり!
その場では断定が出来ず、帰って調べてみると、頭の骨はネズミ。足の骨はモグラの仲間ということが分かりました。周囲に散らばる骨や毛も、食べられた生き物たちのものなのでしょう。
フンの形や食べているものから察するに、落とし主の正体はキツネ。
キツネは雑食動物ですので、木の実や虫などのほか、小動物も多く食べ、時々こうして骨がフンから見つかることがあります。
わざわざ木道の上のような目立つ場所を選ぶのもマーキングのような役割があるのでしょう。
フンは汚いだけのものと思われがちですが、それを見ることで、誰がしたのか、何を食べたのか、といった生き物の情報を知ることもできるのです。
戦場ヶ原でフンを見つけた際は、ただ「汚い!」と避けるだけでなく、少し足を止めて見てみるだけでも、面白い発見があるかもしれませんよ。
(kobo)
~イベント情報~
企画展開催予告
博物館では、明日9日より、企画展「日光自然博物館の自然解説員がヒント!?奥日光ウォッチングの極意」を開催いたします。自然解説員流の自然の見方、「極意」をヒントに、いつもと違う視点から自然を楽しんでみましょう!