奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は20℃。(8:00時点)※下記の情報は9月13日(水)時点のものです。
今回は西ノ湖から千手ヶ浜まで行ってきました。約4km、2時間ほどの平坦な歩きやすいコースです。
低公害バスでは赤沼車庫から西ノ湖入口まで25分で行くことができます。取材日の13日水曜日は気持ちの良い晴天でした。
ぬかるみや倒木などの危険個所もありませんでした。ですが西ノ湖入口から歩き始めて一番最初の分岐、
赤岩滝方面で一部伐採作業を行っているため、作業中の車にはご注意ください。
今はシロヨメナという白い花がミズナラなどの巨木の足元に多く咲いており、木々と花の中を歩くことができました。
こちらがシロヨメナ。
実はシロヨメナがこれほど生えているのはシカが好まないためです。シカによって植生が変わってしまった
証拠とも言えます。美しい花ですが、これも奥日光の問題に深く関連している景色です。背景を知ると景色の
見え方も変わってきます。
また、シロヨメナの群生の中に薄紫のノコンギクというシロヨメナに似た花があります。
こちらはシロヨメナよりも大きな花で、まとまって咲いています。秋を告げる美しい花なのでぜひ探してほしいです。
本格的な紅葉は10月半ば頃ですが、カツラという木の葉がすでに一部黄色になってきました。
晩秋にはもっと色づき、甘い香りがするので今後も楽しみですね。
その他、大小さまざまなキノコや
ミズナラのどんぐりも秋を感じさせてくれます。
特にどんぐりはぽとぽとと木の上から落ちてくる音がよく聞こえました。これもミズナラが多く生える
ここらしい秋の気配です。
西ノ湖の様子です。
四日前よりも湖水が増え、4~5割ほどとなっています。
その日に実際に訪れてみないと湖の様子がわからないので、自分の目で確かめるまでのワクワク感も西ノ湖の魅力です。
西ノ湖から2.5㎞、35分ほど行くと千手ヶ浜へ行くことができます。その道中で嬉しい出会いがありました。
アサギマダラという少し大きめで、名前の通りほんのり浅葱色をした蝶です。
秋が深まると沖縄や台湾など南のほうへ渡っていってしまうので見られるのは今が最後のチャンスです。
見られたらラッキーですね。
こちらは千手ヶ浜。
天候にも恵まれ、気持ちのよい秋晴れの中涼しい風を感じることができました。
おだやかな波の音を聞きながら、ゆったりと流れる秋の空と輝く湖面を堪能できますよ。
ここは日陰も多いため涼しくゆったりとハイキングを楽しむことができるおすすめのコースです。
また、低公害バスのご利用で簡単にアクセスができ、帰りも千手ヶ浜のバス停から乗ることができるので疲れても安心です。
今しか見ることのできない夏と秋の境界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
低公害バスの時刻表や詳細はこちら
また、日光自然博物館では、西ノ湖から千手ヶ浜をガイドとともにハイキングができるツアーを企画しています。
ぜひこの機会にご応募ください。詳しくはこちらに概要がございます。
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