奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は、晴れ。気温は16℃。(8:00時点)
※下記の情報は9月26日(火)時点のものです。
急激に気温が下がり、肌寒さを感じるこの頃。
今回は小田代原を一周してきました。赤沼から低公害バスを利用し10分ほど。1周約1時間の道のりです。
現在の小田代原というと、奥日光の紅葉最前線、足元の草木が色づく草紅葉が始まる季節!
進み具合はというと…
数日前から冷え込みが激しくなった影響か、先週お伝えした際よりもさらに色づきが進んでいました。
展望台付近より
イネの仲間やホザキシモツケといった足元の草木が作り出す草紅葉。
それらは微妙に色が異なり、
イネ科の穂の白や黄、ホザキシモツケの実の赤茶というように、様々な草木がそれぞれの色に染まっています。
今後はさらに赤が強くなっていきますが、その前ならではの縞模様です。
草紅葉の周りでは、ピンクで変わった形のマユミの実や
野鳥たちが大好きなズミの実など、多くの草木が実を付けていました。
すっかり秋らしくなった小田代原ですが、木道や柵上に目をやると、寒さに負けず活動中の虫たちの姿が目立ちます。
その中には私お気に入りのカメムシ「キバラヘリカメムシ」の姿も!
真っ黒な背中に、名前通りの黄色いお腹がオシャレなカメムシですが、最大の特徴はその匂い。カメムシといえば、「臭い匂いを出す」と思う方もいるでしょう。
しかし!このカメムシは、なんと青りんごのような香りを出すのです!
また今の時期は、先ほど紹介したマユミの葉や実によくついている姿も見られます。
見かけたら是非匂いを!…とまでは言いませんが、ぜひその見た目だけでもお楽しみくださいね。
秋は日に日に深まり、草木もどんどん色づいていきます。そんな紅葉の景色と併せて、時々頭上や柵沿いに目をやり、実や虫といったいきものたちにも目を向けてみるのはいかがでしょうか?(kobo)