日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2023.10.13
新・山の上からこんにちはvol.534

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

 

*********************************************************

 

今朝の天気は晴れ、気温は6℃。(8:00時点)※下記の情報は10月11日(水)時点のものです。

最近の奥日光は晴れの日が多いですが、風が強く防寒着にプラス手袋やネックウォーマーがあるといいです。

 

今回は湯ノ湖に行ってきました。湯ノ湖周回線歩道は一周するのに約1時間半かかるコースです。山側には針葉樹林が広がり、水際にはツツジやカエデがたくさん生えています。

 

 

先週のブログ(10/6)では、まだ色が淡くなってきている状態とお伝えしましたが、水際に生えているツツジ類が赤くなっていました。この週末ぐらいから綺麗にご覧いただけると思います

この時期はつい紅葉にだけ注目しがちですが、よく周りを見てみると葉の色づきの変化以外にも面白い変化がありましたよ!

頭の色が灰色と緑色のまだら模様になっているマガモを見つけました。

おそらく、この個体は羽の生え変わりの途中。マガモなどのカモの仲間のオスは冬になると地味な姿から、繁殖羽というとても派手な姿に変化するのです。

冬はカモたちにとって恋の季節なので、オスはメスにアピールするためだといわれています。生え変わりの途中の姿は、この時期ならではの姿なんです。ぜひ、探してみてください。

 

さらに、夏の奥日光にはいなかったある生き物が湯ノ湖に現れたんです。その生き物は「ピュー、ピュー」というまるで笛のような声で鳴いていました。

ヒドリガモです。カモたちの中で比較的嘴の長さが短く、可愛らしい顔立ちと、笛のような鳴き声がとても愛らしい鳥です。

ヒドリガモは秋にロシアなど日本よりも北の地域から渡ってきて越冬する、いわゆる冬鳥と呼ばれる鳥たちの一種です。

秋~冬にしか出会えないということもあり、見つけたときは本当に嬉しかったです。遠いところからまた日本に来てくれてありがとう!という気持ちにもなります。

 

今回は動物たちの変化に注目してみましたが、これはほんの一例で楽しみ方はもっとたくさんあります。ぜひ視野を広く持って自然をより深く楽しんでください。(渋)

 

動画も作成しましたので、よろしければご覧ください。

 

★★イベント情報★★  

日光自然博物館では、奥日光の自然や歴史を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

ガイド付きでないと入れない道や、森の奥にある秘滝を目指したり、初心者さん大歓迎のお手軽ツアー、バードウォッチングなどなど盛りだくさん!!

ラインナップはコチラ→ 10月 11月 12月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

☆☆企画展情報☆☆

企画展「奥日光ウォッチングの極意」 開催中!

季節や時間によって様々な姿を見せ楽しませてくれる奥日光。その自然の魅力や旬の情報を伝えるべく、日々奥日光の大自然の中を駆け回っているのが自然解説員です。そんな私たちが知る自然の見方・楽しみ方を『極意』として紹介します。自然解説員ならではの視点をおさえて、奥日光をより楽しみましょう!

期間:2023年9月9日(土)~ 2023年11月19日(日)