奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は-3℃です。(8:00時点)※下記の情報は1月10日(水)時点のものです。
最近の奥日光は気温が最高でも0℃を下回る日もあれば、日差しがとても暖かい日もあり、寒暖差が激しい印象です。
今年は赤沼駐車場の試験解放により、冬でも戦場ヶ原や小田代原にアクセスしやすくなったので、今回は赤沼から小田代歩道を通って小田代原へ行ってきました。
小田代歩道では、ミズナラやカラマツなどが生えている奥日光を代表する森の景観を眺めることができます。
冬の森は、生き物の気配も薄くなって、とても静かです。寂しい印象ですが、だからこそより聞こえやすくなった音もあります。
それは、キツツキが餌を探して木をつついたときの音です。「コンコンコン」とかなり小さい音なのですが、静かな冬の森ではとてもよく聞こえました。ずっと聞いていたくなるような心地良い音で個人的にとても好きな音です。
意識して聞かないと、見落としがちならぬ聞き落としがちになるので、ぜひ静かな冬の森で耳を澄ましてみてください。
さて、森の中を歩き約1時間、小田代原展望台に着きました。
例年だと真っ白な雪の原っぱを眺めることができる時期なのですが、一部しか積もっていませんでした。
木道にはおよそ10㎝ほどの積雪があり真ん中は踏み固められていて歩きやすかったです。
雪景色をまだ見られないのは少し残念ですが、今後の雪に期待しましょう!ブログやSNSなどを通して情報発信していきますので、チェックしていただけると嬉しいです。
展望台を通り過ぎ木道を歩いていると「雪ならではの生き物」に出会いました。その生き物はゴマ粒のような小ささでよく見ると雪上でピョンピョン跳ねていました!
トビムシという虫です。お腹にバネのようなものがついていて自分の大きさの10倍もジャンプすることができます。最初は木くずか何かと思っていたのでトビムシだと分かった時は本当にびっくりしました‼
生態がよくわかっていない生き物なのですが、雪の上の菌類やバクテリアを食べているのではないかといわれています。知らないと見落としてしまいがちですが、このブログをご覧いただいた皆さん!ぜひ探してみてください。
この時期は基本的に氷点下となりますので事前に天気を確認してきちんとした装備の上、お越しください。ただ、天候が安定し暖かい日でしたら、いつもよりのんびりと雪の森を楽しむチャンスです!そうすることでいつもは見落としてしまいそうな発見があるかもしれませんよ!(渋)
キツツキが木をつついている場面を撮影できたのでぜひご覧ください。
お知らせ
1月からは、ふかふか雪の森の中を歩くスノーシューやクロスカントリースキーなどを使った各種イベントが盛沢山!
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