奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は0℃です。(8:00時点)※下記の情報は1月17日(水)時点のものです。
最近の奥日光は雪が降る日も徐々に多くなってきました。お越しの際は路面状況にご注意ください。
今回は湯ノ湖と湖畔園地を散策してきました。
この冬は雪が少なく例年より気温が高い日が続いていましたが…
取材日の前日には強い寒波が入り、多く雪が降ったことでようやく冬らしい景色になっていました!
20cmほどの積雪で、吹き溜まりなどでは膝下ほどの積雪がありました。歩く際は丈のあるスノーブーツがあると安心ですよ。
そんな、我々としても待望の積雪でしたが、もっと雪を待ちわびていた生き物に出会いました!
その生き物はセッケイカワゲラという体長1センチほどの昆虫です!
春から初冬までの間を幼虫で過ごし、積雪の増える1月頃に成虫になって雪の上で生活するという不思議な生態をしている虫なのです。
雪の上生活する理由として、雪上は天敵やライバルが少ないことや一見何もない雪上には餌となる有機物や微生物が存在しているので食べ物に困らないことが考えられています。極寒の雪上もセッケイカワゲラにとっては楽園なのかもしれませんね!
さて、そんなセッケイカワゲラに夢中になっていると湯ノ湖の方から何やら賑やかな声が聞こえてきました。
声の主はヒドリガモやキンクロハジロ、オオバンなどの冬の水鳥たちが湯ノ湖の岸辺近くに計100羽ほどの集団を作っていたのです!
実は、湯ノ湖は寒さが厳しくなると大部分が結氷し、水鳥が泳ぐことのできる面積が少なくなることに加えて、浅瀬には餌となる水草などが豊富に生育しているため集結していると考えられます。
そして、水鳥が一か所に集結している今は観察の絶好のチャンス!
餌をついばんでいるものや追いかけ合っているものなど普段はじっくり見られない姿を間近で観察することが出来ました!
また、水鳥が群れている景色もそのものも素晴らしいのですよ。さざ波がきらめく水面を数多くの水鳥たちが優雅に泳ぐ光景は必見ですよ!
今回歩いた場所は30分ほどで回りきれるほどの距離ですが、その短い距離の中で奥日光の冬の魅力を十分に味わうことが出来ます!是非試してみてはいかがでしょうか?
お知らせ
1月からは、ふかふか雪の森の中を歩くスノーシューやクロスカントリースキーなどを使った各種ツアーが盛沢山!
親子で奥日光の冬を楽しめるツアーもありますよ!!
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