奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は雪が降っており、気温は-5 ℃です。(8:00時点)※下記の情報は2月21日(水)時点のものです。
最近の奥日光は気温が上がり、雨が降ったと思ったら雪が降る日もあり、なかなか冬を抜けきれないような印象です。
今回は歌ヶ浜駐車場からイタリア大使館別荘記念公園前まで、中禅寺湖畔を歩いてきました。
歩道は、一部氷が張って滑りやすいところがありますが、ほとんど雪が融け、地面が見えている状態です。
今年の冬は雪が少なかったこともあってか、例年に比べ雪解けが早いように見えます。まだまだ降っては融けてを繰り返す時期ですが、これくらい暖かいと、もしかしてもう既に咲いているんじゃないか?と思いある花を探してきました。
マンサクという樹木の花です。早春に他の木に先駆けて花が咲くことから「まず咲く」がなまってマンサクという名前になったといわれています。
咲き始めぐらいかなと予想していましたが、七分咲きほどに花が開いていました!
細長い4枚の黄色い花びらが、まるでくす玉の中から出てくる細長いテープみたいで面白い形!枯れ景色の中に黄色い花の集まりが見えたときは、取材で冷えた体が和らぎ、温かい気持ちになりました!
今回のコースで何度も見つけてはいるのですが、何回見つけても嬉しいものがありました。それはヒノキの球果です。
球果とは松や杉などの針葉樹がつくる果実のことで、「まつぼっくり」もその中の一つです。種類によって形は様々で、私は特にヒノキの球果が好きなんです。
皆さんが良く知っている松ぼっくりは大きな円錐形をしていると思いますが、ヒノキは直径2センチほどの真ん丸な可愛らしい形をしています。また、割れてできる表面の模様が少し古いタイプのバレーボールのボールにそっくりなんです。
私は小学校~高校までバレーボールをしていたということもあり、初めて見たときから私のお気に入りになりました。
今の時期は、冬の強風でいろんな種や種の殻が地面にたくさん落ちていて見つけやすいです。先週ご紹介したコメツガのぼっくりや、まるで小さなピエロの頭みたいなノリウツギの種などなど、ぜひ皆さんもいろんな植物の種探ししてみませんか?(渋)
よろしければ動画もご覧ください。
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お知らせ
雪解けが進み、冬のアクティビティシーズンは終わりを迎えつつありますが、日光自然博物館では3月もイベントを開催します!
・冬の戦場ヶ原ガイドウォーク
奥日光ファンの「戦場ヶ原をオールシーズン楽しみたい!」というお声にお応えし、冬の戦場ヶ原をネイチャーガイド
がご案内するガイドツアーを初開催!ライトに楽しみたい“一見さん”からヘビーリピーターの方まで、幅広い方にご参
加いただけます。
・奥日光で楽しく学ぼう!生物多様性
奥日光は日光国立公園に指定されており、森林、湿原、川、湖、2,000m級の山々と多様な環境が揃い、棲む動物、植
物も多様!「生物多様性」を知るにはもってこいな場所!ツアーの前半はスライドと博物館の体感型の展示で生物多様
性と奥日光を知り、後半は森で五感を使いながら、生き物たちの「つながり」を紐解いていきます。