日光自然博物館には、今年も新たな自然解説員として2人「しゅんか」と「あかりん」が加わりました。
今回の記事は、初めての野外研修として昨日(4/6)に戦場ヶ原を歩いた2人のリポートです。
まずは1人目の「しゅんか」より、お楽しみください。
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2024年度から自然解説員として働くことになった高橋春風(しゅんか)です。これからも度々登場するのでよろしくお願いいたします。
今回は、赤沼から戦場ヶ原の木道を通り、泉門池から光徳入口、赤沼に戻るルートで、初めての自然情報収集をしてきました。
土の歩道では、積雪やぬかるみが多いですが、木道では、ごく一部だけ積雪が残っている状態です。
日光の市街地でも、サクラの開花などが始まりましたが、標高が高く気温の低い戦場ヶ原ではまだ花や緑は無く、色が少ない寂しい雰囲気です。しかし、今回は、戦場ヶ原の木道沿いや青木橋と泉門池の間にある小湿原で、ハンノキ類の花や可愛いモフモフのヤナギ類の芽を見ることができ、奥日光の遅い春の兆しを感じることができました。
気温が上がったため、植物以外にも獣糞で給水するエルタテハやツチハンミョウ類など昆虫の活動が確認できました。
写真のエルタテハは、橙色に黒い斑点のある綺麗なチョウで、今回は撮影できませんでしたが、名前の通り、翅を閉じたとき白いL字の斑紋があります。標高1,000mを超える標高でしか見られないため、関東では奥日光や奥多摩などの山地でしか見ることができません。(稀に越冬明けの個体が平地にも飛来するそうです。)
奥日光では、多く見られ厳しい冬を乗り越えた個体が、晴れた日には、日当たりの良い場所で、活動しているので、綺麗な模様とL字模様をご自身の目で確認してみてください。
戦場ヶ原は、木道や歩道が整備されていて、動植物の観察がしやすいので、厳しい冬を乗り越えた越冬明けのエルタテハや植物たちの勇姿を見に来てください。(しゅんか)
(しゅんか)
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これからも、応援よろしくお願いします!