日光自然博物館には、今年も新たな自然解説員として2人「しゅんか」と「あかりん」が加わりました。
今回の記事は、初めての野外研修として昨日(4/6)に戦場ヶ原を歩いた2人のリポートです。
続いて2人目の「あかりん」より、お楽しみください。
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4月から新しく自然解説員としてデビューしました古川愛花理(あかりんと覚えてくれたら嬉しい!)です。これから頑張っていくのでよろしくお願いします。
今回(4/6)は野外研修として、赤沼から泉門池を経由し光徳入口まで歩きました。野鳥たちのさえずりや巣材集めなどの行動から、春の訪れを感じることができました。
川沿いを歩いていると、ミソサザイの大きくて甲高い美しいさえずりを聴くことができました。
とても大きな声なので、体も大きいのかな?と思いますがスズメよりも小さく日本最小の鳥の一種です。繁殖に向けて縄張りを主張しているのかもしれません。見かけたら、応援する気持ちで温かく見守りたいですね。
木の幹をらせん状に走る小さな鳥を見つけたらそれはキバシリという鳥です。名前の通りの鳥ですね。
今回見つけた個体は、写真を見ると嘴が長いように見えますが、よく見ると何かをくわえていることがわかります。調べてみると、環境によって巣材を変えるらしく、ササが多い場所ではササの枯葉を細くちぎったものを使うそうです。奥日光のキバシリもササを上手く利用しているのかもしれません。
エナガもキバシリのようにせっせと巣材集めをしていました。取っているのはクモの糸です。クモの糸は粘着質なため、巣に使うコケを接着して補強する役目があるそうです。とてもかしこい鳥の行動に感心しますね!
野鳥たちのさえずりや行動から春を感じてきましたが、戦場ヶ原ではまだまだ雪が残る箇所もあります。日陰では、ひんやりとした風が吹くこともあるため、フリースの上に一枚羽織るなど脱ぎ着しやすい服装でお越しください。
今回は晴れていたため、美しい男体山も望めとても気持ちの良い野外研修となりました。足元、服装に気をつけながら、繁殖に向けて頑張る野鳥たちの姿をぜひ見にいらしてくださいね!
(あかりん)
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これからも、応援よろしくお願いします!