奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は11℃。(8:00時点)※下記の情報は5月15日(水)時点のものです。
今回は赤沼から小田代原手前の高山入り口を進み、高山の頂上へ登ってきました。一端、頂上から折り返して中禅寺湖北岸の熊窪へ下りて、千手ヶ浜に抜けるコースです。
コースタイムは3時間ほどです。
この時期の高山や熊窪付近はトウゴクミツバツツジやシロヤシオが咲くことで人気なのでいってみましたが…
残念ながら今年の花付きは少ないように感じました。高山の中腹以上に咲いているトウゴクミツバツツジは見頃のピーク。
熊窪付近では花の傷みが目立つようになっていました。
シロヤシオについては花数が少ないながらも咲き始めの状態でしたので今週末にはピークを迎えそうです。
しかし、今回の魅力はツツジだけではありません!
このコースは高山入り口付近のシラカバの森から始まり、ミズナラの森、様々な樹種が入り混じる森へと移り変わるため、この時期は様々な新緑も楽しめちゃうんです!
例えば、シラカバの林では白い幹と淡い緑色の若葉が織りなすさわやかな景色をご覧いただけます。
さらに、複数の樹種が入り混じる場所では、それぞれの若葉の色が異なるため鮮やかなグラデーションの新緑を楽しむことが出来きますよ!
そして、そんな新緑の中を歩いていると足元に面白いものが!
カエデの若葉の一部が綺麗に切り取られた状態で散乱していました。
犯人はムササビ。
(写真は別日のもの)
ムササビは葉っぱを折りたたんで一部をかじるようにして食べるので食べ痕が綺麗に左右対称で無くなるのが特徴です!
足元に若葉が多く散らばっているのを見ると「ムササビもこの新緑の季節を待っていたのかな?」と思わず想像してしまいますね。
木々が芽吹き、緑が増えてきたこのコースでは景色を楽しむことはもちろん、生きもの活動が活発になってきたことも感じ取ることが出来るのも魅力です。ぜひ、実際に歩いてみてはいかがでしょうか?(福)
おまけ
ゴールの千手ヶ浜まで歩き切るととびきりの「レイクビュー」が!
歩いた疲れも吹っ飛びました♪
今回のコース
今回のコース地図上赤マーカー部になります。高山をはじめ、足元が悪いところや幅の狭い歩道も多くあります。お越しの際はトレッキングシューズなどをご用意したうえで、転倒や滑落にご注意ください。
また、帰りは千手ヶ浜から低公害バスを利用すると簡単に赤沼まで戻れますよ!
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