日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2024.05.24
新・山の上からこんにちはvol.562

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は晴れ、気温は10℃。(7:00時点)※下記の情報は5月21日(火)時点のものです。

 

 

今回は赤沼からの低公害バスに乗って小田代原の東の端まで行き、そこから時計回りで一周し赤沼まで歩きました。とても気持ちの良い晴天で、光に照らされた花々が綺麗でした。

 

こちらはタチツボスミレです。

小田代原から赤沼を通して見ることができ、花数が多く一番目につく花です。特に赤沼に抜ける途中では、遊歩道をはさんだ両斜面にタチツボスミレが群生していて、囲まれながら歩くことができますよ!

 

小田代原ではツボスミレやカキドオシが咲いていました。

どちらも花が下向きで、綺麗な顔が見えにくいので、しゃがんで覗くのがおすすめです!ツボスミレはストライプ、カキドオシはドットの可愛らしい模様を見せてくれますよ。

足元の花たちを観察する際は、木道の端によって周りの人の邪魔にならないようにお気をつけください!

 

さらに木道にはヤマキマダラヒカゲが集まっていました。

 

 

 

ヤマキマダラヒカゲが去ったあとを良く見たら、小骨のようなものが入っていて、動物のフンであることが分かりました。

ヤマキマダラヒカゲはフンや死骸を好み、人の汗を吸いに手に止まることもあります!

チョウが手に止まると嬉しいですが、フンや死骸を吸ったあとに来てほしくはないですね…

 

花やいきものが賑わってきて楽しい時期ですが、一番はこの新緑の景色です!

美しい黄緑を目にしながら、木漏れ日の下を歩くのはとても心地が良く、

風でササや木の葉が揺れる音を聞くとさらに爽やかで清々しい気持ちになれます。

 

また今回のコースでは、歩きながら変化する森の様子を楽しむこともできるんです!

小田代原では高さのあるカラマツが多く並んでいる場所があり 、すらりと伸びている様を見上げると壮観です!

 

また赤沼に抜ける道では、様々な方向に曲がった野性的なミズナラに木を見ることができます!

一見すると、新緑が綺麗で終わってしまう景色のなかにも、様々な大きさ、色の木々が入り交じって森が成り立っています。

木の変化や葉の色の違いに注目しながら歩くと、新緑の景色がさらに楽しく歩けると思います!

花やいきものたちとの出会いにも期待しながら、新緑の絶景を見に、ぜひお越しください!

 

今回のコース

今回のコース地図上赤マーカー部になります。

小田代原までは低公害バスを利用すると行きやすいです!帰りは小田代原から低公害バスで赤沼に帰ることも可能です。

 

低公害バスについてはこちら

 

(あかりん)

 

お知らせ

☆☆企画展情報☆☆

企画展「一味違う自然観察 這い寄れ!花の奥日光」開催!

春はアカヤシオなどのツツジ、夏はノアザミやホザキシモツケといった美しい花々で彩られる奥日光ですが、今回は忘れられがちになってしまう足元の花たちに限界まで近づくことで見えてくる魅力をご紹介します。

期間:2024年4月20日(土)~ 2024年7月7日(日)

 

その他にも、夜の生きもの観察など奥日光を楽しむイベントへの参加者を募集中です。

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6月イベント