日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2024.06.07
新・山の上からこんにちはvol.564

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気はくもり、気温は13℃。(8:00時点)※下記の情報は6月7日(金)時点のものです。

 

光徳駐車場から逆川沿いの遊歩道を国道まで往復してきました。

コースタイムは約一時間、およそ3キロのコースです。

今回はたっぷり2時間かけて歩いてきました。最近の奥日光にはハイキングをしに毎日多くのお客様が来られていますが、実は光徳周辺がゆっくり楽しめる穴場なんです。

 

人が少ないコースだからこそ立ち止まって自然をゆっくり観察することもできます。

今のおすすめはエゾハルゼミの抜け殻探し!

木の根元部分やシカ食害防止の黒いネットによくついています。

エゾハルゼミは名前の通り、春に出てきて鳴く緑色のセミです。こちらが別日撮影の成虫。

一般的なアブラゼミなどと比べるとかなり小型で、抜け殻も2cmほどです。

じっくり観察すると翅や脚の形がよくわかります。

目にも殻がついていたという事が確かめられたり、この爪で土を掻き分けて木を登ってきたんだなぁなど感じられたり、いろいろ発見があります。成虫は木の上で鳴いていることが多いので手のひらに乗せて観察できるのは抜け殻の特権ですね。

 

そして、歩いていると道の上に直径50cmほどの妖怪の巣をみつけてしまったんです。

それがこちら!天狗のの

正体は枝の塊で、てんぐ巣病という菌による木の病気です。枝が重なっている様子が天狗の巣のようだということで

この名がついたと言われています。

普段は木の上、枝の先端にあるものなので触れる距離に落ちていることはなかなかありません。

落ちているものをじっくり見てみたり、上を見上げて他にもないか探してみてください。

 

足元を見るとウマノアシガタという花が咲いていました。1.5cmほどの黄色の花です。もともとこの花は花弁に光沢があるのですが、雨の日はより艶やかに見えました。

その他、ズダヤクシュや

オオヤマフスマ

といった小さな白い花をつける植物が咲いています。足元に星が散りばめられているようでとても可愛いですよ。

 

また、その中でより星のような形の花が咲いています。ツマトリソウといい、先の尖った白い花弁が七枚ある花です。この花、よく見てほしいんです!

咲き始めのツマトリソウの中には真っ白ではなく、花弁を縁取るようにほんのりピンク色になっているものがあります。今回は見つけられなかったのですが、ぜひ先端がピンクのツマトリソウを探してみてください。

 

今回のコースはこちら

是非、光徳のほうにも足を運んでみてください!(m)

 

 

おしらせ

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7月のイベント

 

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