日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2024.07.19
新・山の上からこんにちはvol.570 (動画のURL追記しました)

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気はくもり、気温は20℃。(8:00時点)

※下記の情報は7月16日(火)時点のものです。

 

西ノ湖入口から西ノ湖までを往復しました。今回は最初から最後まで雨の中の取材となりましたが、しっかりと雨対策をして、片道30分の道を倍以上の時間楽しむことができました!また標高が高いため気温は17℃と低く、7月でも寒さを感じる気候となります。そのため、寒さ対策もしたうえでお越しくださいね!

 

雨の日ならではの美しいものを紹介したいと思います。

こちらはクルマユリという小さなユリで、葉が車輪状についているのが特徴です。

そのままでも十分美しいのですが、雨に濡れ透き通り、表面がとても艶やかでまるで飴細工のような輝きを放っていました!

 

また雨の日はぜひキノコに触ってみてください!

雨に濡れると種類によって、様々な感触が楽しめますよ。

このキノコはとても柔らかくヌメヌメしていました。

またこちらのキノコは端の白い部分はヌルヌルで内側の部分はツルツル、強くたたいても全く壊れないほど固かったです!

 

さらに、今回とくに面白かったキノコを紹介します。

表面はつるつるですが、指で押してみるとハードグミのような強い弾力がありました。何度も押したくなる癖のある感触で、調べてみるとゴムタケの仲間に似ており、感触と名前に納得でした!

 

体験をしながら歩いていると、あっという間に西ノ湖にたどりつきました。

 

水位は低く、満水時の3割程度でした。水が少ないことで、大部分の泥が露出していたため動物たちの足あとを多く見ることができました。

 

また足跡をつけているだろう主に出会ってしまいました!

イノシシです。餌探しに夢中の様子で、私たちの声に気がつくと慌てて逃げていきました。奥日光でもここ数年見かけることがあるそうです。おとなしい性格ですが、驚くとパニックで襲われる可能性もあるため、見かけた際は十分距離をとるようにしてください。

 

さらにツキノワグマの痕跡も発見しました。

 

クマの毛と爪のあとがよくわかります。最近、テレビなどで話題になっていますが、奥日光は全域がクマの生息地となっていてどこで出没してもおかしくはありません。ただ、奥日光でのクマとの事故は10年以上起きておらず、さらに臆病な性格のため自ら近づいてくることは基本的にありません。

しかし突然遭遇すると、クマはパニックになって襲ってくるかもしれません。このような危険を防ぐため、熊鈴をつけたり周囲をよく見ながら歩いたりすることが重要になります。

今回のような雨の日は特に、においや音が薄れ気配を感じにくくなるため、周囲への注意がさらに必要になります。

雨具などの装備はもちろん野生動物にも配慮しながら、雨の日ならではのハイキングを楽しんでみてください♪

 

今回歩いたコースはこちら

西ノ湖入口バス停と赤沼間は、低公害バスを利用して22分ほどで行くことができます!

お越しの際にあいにくの天気だったときは、雨の日ならではの楽しみ方をぜひ試してみてくださいね。(あかりん)

 

 

✦企画展情報✦

水の中からこんにちは!奥日光水辺の生きもの展

を開催中です。ぜひ、お越しください!