日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2024.08.09
新・山の上からこんにちはvol.573

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は晴れ、気温は20℃です。(8:00時点)

※下記の情報は8月7日(水)時点のものです。

 

今回は赤沼をスタートして戦場ヶ原を一周しようと思いましたが…急な雷雨に見舞われたため短縮して湿原中心部の展望台で折り返しました(赤マーカー部)。歩くだけだと往復1時間ほどです。

山の天気は変わりやすいと言いますが、この時期は急な雷雨が起こり易いので注意が必要です。事前の天気予報をよくチェックしたうえで、カッパなど雨具を持ってお越しください。

 

この時期の戦場ヶ原と言えば、様々なお花が見られるのが魅力です!

 

夏の花の代表格であるノアザミや

 

ホザキシモツケは見頃が過ぎ始め、実になったものも多いですが、まだ綺麗に咲いているものもありました。

もう少しの間は楽しめそうですね。

 

他にも黄色の小さな花が房状に集まったクサレダマと

 

深い紅色が可愛らしいワレモコウが揃って咲いていました。

実はこれ、「君たちが一緒に咲いているの?!」の言いたくなってしまうような光景なのです!

 

というのも、平地ではクサレダマは主に6月下旬から7月上旬にかけて咲くのに対して、ワレモコウはお盆の頃から盛りを迎える花なんです。標高1400メートル以上に位置する戦場ヶ原ではその涼しい気候が、花の盛りを集中させているのかもしれませんね。

 

そして、しばらく進んで折り返した展望台周辺では、湿原の先に男体山がそびえたつ雄大な景色が楽しめました!

さらに個人的なオススメスポットも紹介します。

 

それは、赤沼方面から進んで湿原中心部の開けたところにある手前から数えて4,5番目の展望台です!

戦場ヶ原は場所によって土中の水分量が異なり、オススメした展望台の周りではススキのような「ヨシ」が多く生えています。
このヨシに風が吹き渡るとサラサラと心地の良い音を奏でます!この音が雄大な景色、風の涼しさと交じり合うと表現しようのない気持ち良さです。

 

夏の戦場ヶ原はその涼しさからハイキングにもってこいですが、平地との違いや場所ごとの違いなど様々な「違い」を感じながら歩くとより一層楽しめますよ♪ぜひ、お試しください!(福)

 

お知らせ

8月の毎週土日に今回紹介したコースを自然解説員と歩く戦場ヶ原ガイドウォークを開催します。

このイベントは当日受付も可能ですよ。

詳しくはこちら