奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気はくもり、気温は22℃です。(8:00時点)
※下記の情報は8月21日(水)時点のものです。
今回は西ノ湖入口から千手ヶ浜まで行ってきました。片道約1時間半のコースです。行きも帰りも低公害バスの
ご利用で手軽にハイキングができるのでおすすめです。
ここに来た理由!実はこの季節、西ノ湖から千手ヶ浜のルートはたくさんの種類のチョウが見られるんです。
静かな林道を木漏れ日の中ふわふわと舞う姿はとても幻想的!
そんな彼らにそっと近づいてバタフライウォッチングはいかがでしょう?
このルートは道沿いにチョウたちが好む花が咲いており、日向も日陰も両方あるためそれぞれの環境を好むチョウが代わる代わる目の前に現れます。水場もあるので水を飲みたいチョウにもありがたい環境です。
おすすめ観察スポットは西ノ湖入り口バス停前の東屋付近!
ここは近くにアザミが咲いていて、日陰で休める東屋があるので彼らにとってもいい場所なんです。
今回も早速素敵なチョウに出会いました。
キベリタテハというチョウです。翅を閉じて止まっていると黒くて地味なチョウですが、
翅を広げるとびっくり!チョコレート色の翅が鮮やかな黄色に縁取られ、沿うように
青い斑点が散りばめられています。黄色のフリルと青い宝石のドレスのようです。
東屋裏ではウラギンヒョウモンがアザミの蜜を吸っていました。
名の通りヒョウ柄のチョウなのですが、似た仲間が多く、ぱっと見ではすぐに見分けがつかない
ことが多いんです。観察する時は翅の表と裏の模様がわかるように写真や動画を撮るといいですよ。
少し歩くと日向でモンキチョウが飛んでいました!モンキチョウの「キ」は黄色の「キ」です。
ですがこの子は白い……
というのも、今回見つけたのはメスだったんです!
わかりやすく黄色いのはオスの方で、メスも近くで見るとほんのり黄色がかったクリーム色なのがわかります。
(ちょうどいい写真が無かったためイラストを描きました)
ただ、中にはメスでも黄色になる中性的な個体もいます。
雌雄の判別と言えば、他にもジャノメチョウという茶色にヘビの目模様のチョウを見つけたのですが、
この種はとりわけメスが大きいんです。
翅が大きいと空気抵抗も大きいためゆったりふわふわ飛びます。慣れるとこの飛び方を見るだけで判断できますよ。
それぞれの好みの環境や花、生態を知ると更に深くバタフライウォッチングが楽しめます!今回は見られなかった
のですが、アサギマダラやカラスアゲハといった大型のチョウも狙えるコースです。是非お試しください。(m)
動画ではチョウたちが翅を開く瞬間を見ることができます!
こちらも併せてご覧ください。↓↓↓
今回のコースはこちら!
西ノ湖入口は低公害バスご乗車で赤沼車庫から25分です。バス停から西ノ湖までは徒歩25分ほどで行けますよ。
おしらせ
日光自然博物館では、【奥日光 水辺の生き物展】を開催中です。生体展示や実際に水辺で生きものに会うための解説など盛りだくさん!
見学後のアンケートご協力で、ポストカードのプレゼントも!この機会にぜひ、日光自然博物館にお越しください!