奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
今朝の天気は晴れ(8:00時点)
赤沼から戦場ヶ原の中心にある展望台まで往復してきました。最近の奥日光は、天気が急変しやすい日が続いています。取材日も雨の予報で、ずぶ濡れになる覚悟でしたが、現地に到着すると小雨が時折降っていましたが、日差しが差し込み晴れ間が!
幸先のいいスタートができ、気分よく戦場ヶ原の展望台に向かうと…
私と同じく、雨の貴重な合間を楽しむかのように活発に飛び交うアカトンボや湿原の中で盛んに鳴くバッタ達がお出迎えしてくれました。その光景を見て思わず、標高の高い奥日光に一足早い秋の訪れを感じました。
昆虫だけではなく湿原にも変化が!
夏場の眩しいくらい青々しい湿原と違い、うっすらと茶色味を帯びて秋の雰囲気が漂い始めてました。
そんな夏の賑やかさが少し落ち着いた晩夏の湿原で、白く輝く星のような物をみつけることができました。
それがこちら
アケボノソウという花です。夏の終わりに白い小さめの花を沢山咲かす植物で、白い花びらを明け方の空に、そして花びらの先端にある斑点を暁の星に見立てて、この名が付けられた植物です。
名前の由来とは異なりますが、この小さくて白い花そのものにも星のような静かな美しさがあり、遊歩沿いに点々と道しるべのように咲いている光景は見惚れてしまいます。
しかし、今回は雨の雫が日差しに反射して、普段の静かさとは違い強烈な輝きを放っていて、別の顔を見られて、得をした気分です。
アケボノソウ以外にも梅の花のようなウメバチソウ
白い小さなチアガールが持つボンボンのようなミゾソバ
紅色の短い穂のようなワレモコウなど秋の花を沢山見ることができました。
綺麗な花を見ているとある生き物がノアザミの花の上で壮絶なバトルを繰り広げていました。
それがこちら
これはガガンボと言うハエの仲間です。人家から森林と色々な環境に幅広く生息している昆虫です。見た目は体が細く、足が異様に長い蚊を大きくしたようなヒョロヒョロな体をしています。争いには不向きそうな体をしていますが、想像できないような激しいバトルを目にすることができました。
1匹の雌を巡って、3匹の雄がその長くて細い脚で押し付けあり、人が手で取っ組みあっているような形でバトルをしていたんです。普段よく見る昆虫の意外な一面を見ることができました。
天気が安定しない日が続いてますが、天気の悪い中でも諦めずに外に出ると普段とは違った見え方や新しい発見に巡り出会えるかもしれません。
今回歩いたコースはこちら
今回歩いたコースは、往復で1時間程のコースで、大半が木道で整備されており、歩きやすいおススメのコースです。雨具や熱中症対策を忘れずにお越しください。
(しゅんか)
お知らせ
☆☆企画展情報☆☆
日光自然博物館では、【奥日光 水辺の生き物展】を開催中です。水の中に棲む魚や水生昆虫、また、周辺に棲むカエルやサンショウウオなど、生体の展示が盛沢山!その他にも環境を再現したジオラマや生き物の解説パネルがあるボリューム満点の企画展になっています。見学後に、簡単なアンケートにご協力いただいた方限定で、水辺の生き物のポストカードをプレゼントしております。この機会にぜひ、日光自然博物館にお越しください!
秋のイベントも予約受付中です。
⇓⇓9月、10月、11月のラインナップは詳細はこちらから⇓⇓
9月 https://www.nikko-nsm.co.jp/tourlist09.html