奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の博物館周辺の天気は雨、気温は17℃です。(8:00時点)
※下記の情報は10月2日(水)時点のものです。
今回は10月1日から11月10日までの期間限定で東武バス日光の『半月山行き』の運行が開始されたので、それに合わせて半月山の自然と、展望台からの絶景を見に行ってきました。
半月山行のバスは、中禅寺温泉から出ており、途中、イタリア・英国大使館別荘記念公園付近にも停留所がありますので、アクセスが大変便利になります。
詳細・時刻表はこちらからご覧ください。
半月山停留所の周りは、駐車場と軽く休憩のできる広場になっており、ここからでも足尾の山々や天気がいい日には富士山を望むことができます。(写真は足尾方面の山々)
ここでも十分絶景なのですが、目的の半月山展望台に向かう為、駐車場から片道約30分の登山をしてきました。(登山口は足尾と反対方面を向いて左角にあります。)
登山道は足元に岩や根が出ていて、斜度が急な場所もあり、トレッキングシューズ等がおススメです。そんな道中ですが、たくさんの秋を感じる自然物との出会いがありました。
歩き始めてすぐに、奥日光だと標高1500m前後からしか見られないダケカンバの美しい白い樹皮が登山道沿いに目立ってきました。高標高ならではの自然を手軽に味わえるのも半月山の魅力だと思います。
また、標高が高いということは早めに始まる紅葉も気になるところですが、ツツジ類は一部色付き始めている株がありました!ですが、全体的にはまだほとんど緑の葉ばかりで、週明け頃から徐々に色付き始めるかも?と言ったところでしょうか。
15分程登るとかなり高度感が出てきて、スタート地点の駐車場もだんだん小さく見えてきました。足尾方面の谷からは涼しい風が吹き上げてきて心地良く歩いていると、突然、谷底から女性の悲鳴のような声が聞こえてきました。声の正体は、、、
オスの鹿です!!(※過去写真)
女性の悲鳴のような鳴き声は、ラッティングコールと呼ばれるもので、繁殖期を迎える秋に縄張り主張や求愛の為に、この鳴き方をすると言われています。この声が聞こえて来ると、いよいよ秋がやって来たんだなあと実感します。
さて、いよいよ半月山の展望台の前までたどり着きました。
階段を上ると、、この上ない晴天に加え、視界いっぱいの中禅寺湖と大きな男体山の絶景が広がり、思わず息をのんでしまいました。
そして、左手には戦場ヶ原や湯元の山々、背後には足尾の山々や皇海山も望むことが出来る360°の大パノラマです。(もう少し左側には日光白根山もばっちり見えていました。)
そんな景色を眺めていると、水色の斑点が美しい1匹のチョウが飛んできました。(※撮れなかったので過去写真)
渡りをする蝶として知られるアサギマダラです。こちらに向かって飛んできて、展望台の目の前を通過すると、上昇気流を受けて一気に高く舞い上がり、翅が日の光に透けて水色に輝く美しい姿で南へと滑空し、遠く景色の中に溶け込んでいきました。
アサギマダラとの偶然の出会いは、半月山の絶景をより引き立ててくれるものになりました。自然の中の活動では、ただ歩いて景色を楽しむだけではなく、その時々の出会いを探してみてください。
★★★お知らせ★★★
日光自然博物館では現在、秋の企画展「第33回 山からのたより」を開催しています。
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奥日光を満喫するツアー、自然観察会も開催予定です!
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皆様のご参加、お待ちしております!