日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2024.10.18
新・山の上からこんにちはvol.583

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は曇り、気温は13℃。(8:00時点)下記の情報は10/15(火)時点のものです。

 

群馬県との県境にある金精峠トンネルから金精山まで往復してきました。標高はスタート地点で1834m、目的地の金精山は2244mの場所にあります。距離は短く、3時間ほどで往復出来ますが、難所が多いので慎重に登る必要があります。

(※赤い線が今回歩いたコースです)

 

今回は標高の高い場所の紅葉の進み具合とこの時期ならではの山の楽しみ方を見つけに行ってきました。

出発地点の金精トンネル付近は、紅葉が見頃で針葉樹の深い緑の中にナナカマドやカエデ類の赤色とダケカンバの黄色が入り混じり、見惚れてしまうほど美しい風景を作り出していました。

目的地の金精山付近の紅葉も期待しつつ早速登山開始です。

 

今回のコースは非常に険しい道が続いており、登山口付近から早速傾斜のある階段が続いています。

険しい道ではありますが、途中にある見晴らしの良い場所では、山肌の紅葉が見ることができ、景色に癒されながら登ることができます。

 

急勾配な登山道を進みやっとの思いで尾根にでると期待していたナナカマドやダケカンバの紅葉はなく、葉が落ち始めていました。

山の上の方では晩秋に向かっているのを感じます。

 

葉も落ち、少し寂しい雰囲気でしたが、落ち葉を使った楽しい遊びができました。

遊びと言うのは、落ち葉めくりです。枯れて丸まったフキなどの大きな葉っぱや針葉樹の枝の上に積もった落ち葉を神経衰弱のようにめくり、中にいる生き物を観察する遊びです。冬眠前の生き物が風や寒さを凌いだり、夜の活動する生き物の隠れ家となっています。

今回はゾウムシやゴミムシ、ハサミムシ、クモなどの小さな生き物を見つけることができました。運がいいと枯葉を食べるカミキリムシの仲間や休憩中のコウモリに出会えることもあります。

めくった枯葉は生き物たちの休憩場所になるので元に戻してあげてください。

 

枯葉をめくりに夢中になり進んでいるといつの間には山頂に到着!

山頂からは、男体山や戦場ヶ原、湯ノ湖などが一望できます。さらにこの時期は周囲の山肌の紅葉が見頃になっているので、より綺麗な絶景が広がっていました。

 

紅葉やその景色を見るのもこの時期ならではの楽しみ方ですが、紅葉以外にも楽しみ方は沢山あります。自分だけの秋の楽しみ方是非見つけてみてください。

 

今回歩いたコースは、下の写真のようなロープを掴みながらでないと上り下りできない傾斜や崖の上を歩く細い道、石や木の根なども多くあります。

本格的な冬はまだ先ですが、標高の高い場所では路面や登山道が凍結していたり、薄っすらと雪が積もる季節になってきました。

お越しになられる際にはお車や登山靴、防寒着などの冬の装備を整えてお越しください。(しゅんか)

 

★★★お知らせ★★★

日光自然博物館では現在、秋の企画展「第33回 山からのたより」を開催しています。

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10月 https://www.nikko-nsm.co.jp/tourlist10.html

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