奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は曇り、気温は12℃。(8:00時点)下記の情報は10/23(水)時点のものです。
中禅寺湖南岸を歌が浜駐車場に車を停めて、狸窪まで歩いてきました。
駐車場には紅葉が一足早い種類の木が多く生えています。そのため、取材当日はカツラの黄色やナナカマドの赤などは見ることができましたが、葉のない木もいくつかありました。
また風の強い日だったため、葉が舞って地面一面埋め尽くされている様子でした。
駐車場の紅葉は見頃終盤と言えそうです。
狸窪の湖畔から見た八丁出島と右側の山々は赤や黄色、オレンジなど色が出始めていて綺麗に見ることができます。
緑がまだ多いことと、今後の気温が温かい予報が出ていることもあり週明けが見頃となりそうです。
狸窪までの道中ではカエデやツツジ類などは緑がほとんどです。しかし、駐車場から歩き始めてすぐの道では見上げるとマンサクの葉が天井を覆いつくしていて、黄緑と黄色の美しいトンネルをくぐっているようでしたよ。
さらに他の木をよく観察していると…
ニホンザルがヤマブドウを食べているのを発見しました!
ヤマブドウの実は1センチくらいと小さく見つけずらいですが、他の木にツル状に絡みついていることと、紅葉した手のひらほどの大きな葉が特徴です。ぜひ特徴を覚えて、ヤマブドウの実を探してみてくださいね。もしかしたら、冬に備えて実を食べにくる動物と出会えるかもしれません!
さらに足元には、見た目も触り心地もよいキノコを見つけました!
ホコリタケといって、直径3センチくらい、白や薄茶色でまんまるの可愛らしい形をしています。このキノコは初め中身がつまっているのですが、徐々に中が胞子に変化し空洞になります。そこからてっぺんが破け、雨に打たれて胞子が飛び出す仕組みです。
今回見つけたホコリタケはちょうど中が空洞の段階だったので、弾力があり、力をいれるとすぐ破裂してしまいそうな感触です!
秋は紅葉で十分楽しむことができますが、
今回のように、実りを喜ぶ野生動物や足元の小さな存在なども気にかけて歩くと、さらに充実した楽しいハイキングになりますよ~!!
狸窪までは歌ヶ浜駐車場に車を止めて、徒歩40分ほどでアクセスできます。道中は濡れていて滑りやすいところや、湖畔に降りる際は落ち葉に石や根っこが隠れていることもあります。お越しになる際は、履きなれた靴で足元に注意してお歩きくださいね。
今回歩いたコース↓
☆☆☆お知らせ☆☆☆
日光自然博物館では秋から冬の自然を楽しむ観察会の参加者を募集しています!!
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