日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2024.12.27
新・山の上からこんにちは!vol.593

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

*********************************************************

 

今朝の天気は晴れ、気温は-4℃です。(8:00時点)

下記の情報は25日(水)のものです。冬の奥日光の道路状況は常に変化しますので、お越しになる際はその都度事前にご確認ください。

 

 

今回は光徳駐車場から歩いて10分ほどのところにある光徳沼周辺を歩いてきました。

 

今週の火曜日まで3日連続で吹雪いていましたが、25日水曜日は無風で雲一つもない最高のコンディションの中散策できましたが、午前10時の時点で気温はマイナス4℃、歩道には2,30センチの積雪に加えて、道路にも雪がありました。

お越しの際はスリップしないように注意が必要なことに加えて、防寒対策をしっかりとして、ひざ下まで覆えるスノーブーツを着用するのがオススメです!

 

そんな寒い日ならでは現象に出会えました。

光徳沼の隅に張った氷の上に小指の先ほどのサイズのフロストフラワーがいくつも出来ていたのです!

 

↓フロストフラワー

フロストフラワーは水蒸気が氷の上で凍り付いて結晶化した後に徐々に成長することで、まるで花のような結晶になる現象です。風が吹いていない、氷の上に雪が積もっていない、気温が-15℃前後まで冷え込むなど様々な条件が揃わないと見られない珍しい光景。

 

キーンと冷え込んだ空気の中で咲いていたフロストフラワーはまさに奥日光の厳冬期突入を告げる冬の花。光徳沼に限らず条件が揃えば奥日光の各所水辺で見られることがあるので、ぜひ探してみてくださいね!

 

そんな、フロストフラワーとの出会いもあり、その他何か面白いものがないか探してみましたが…

何の出会いもありませんでした!

時折カラ類などの小鳥の声は聞こえましたが姿は見えず、積もった雪の吸音効果も相まって、光徳沼周辺はシーンと静まり返った静寂の銀世界となっていました。

 

ただし、この静寂も冬の奥日光の醍醐味!ということで静寂を堪能するにはあそこがもってこいなのでは?というスポットに足を運んでみました。

 

光徳沼を向かって右側へ進んでいくと光徳牧場の牧柵越しに山王帽子山と太郎山の山並みを一望することができるのですが、

雲一つない吸い込まれそうな青空のもとにそびえたつ雪化粧した山並み、そして、静まり返った一面の銀世界…時間が過ぎるのも忘れてしまいそうになるひと時を過ごせました♪

 

厳しさを増してきた奥日光の冬ですが、そんな厳しい冬だからこそ味わえる自然や雰囲気があります。

ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?(福)

 

~今回のコース~

今回歩いたコースは赤マーカー部になります。

そして、今回紹介した静寂を堪能できるオススメスポットは☆の場所になりますよ!

 

 

おしらせ

いよいよ来年1月からは冬のガイドツアーが始まります。氷瀑トレッキングやスノーシュー、クロスカントリースキーなど様々なジャンルを取り揃えています。ぜひ、ご参加ください!詳しくは↓をチェック!!

1月のガイドツアー|日光自然博物館

2月のガイドツアー|日光自然博物館