奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
今朝の天気は晴れ、気温は-6℃。(8:00時点)
※下記の情報は1月13日(月)時点のものです。
最近の奥日光は、晴れ間の見られる日もありますが、雪が降る日が増えてきました。日差しの影響で降った雪が解け、それが凍結している場所が目立ちます。お越しになる際は足元に十分気を付けてお越しください。
今回は、湯元のスノーシューコースが一部を残して開通になったので、スノーシューを履いてコースの確認に行ってきました。
実は奥日光の冬もスノーシューも初めてで、初スノーシューで奥日光の冬を楽しんできました。
今回使用したスノーシューはこちら
表面には足の甲の部分に2つとかかと部分に1つ穴付きのゴムひもが付いています。
裏面には刃付いていて、雪をしっかりと掴む形となっています。
履き方はまず、表部分に足を乗せます。この際に靴の先が板に当たらないよう、指2本分間隔を空けます。
続いて3つあるゴムひもを引っ張り金具を穴に入れて使用します。
歩いてみて緩み等が無ければ装着完了です。
それでは早速スノーシューを装着していざ新雪に突入です。
雪は70㎝程あり、スノーブーツのみだと深く沈み込み前に進むのに少し苦労します。
スノーシューを装着して歩いてみると・・・なんと雪にあまり足をとられずに簡単に前へ進むことができました。
こんなに薄くて平たいものを着けただけでここまでの違いが出るとは思わず驚きました。
このスノーシュー実は雪上を歩けるだけではないんです。
なんと、走ったり、傾斜の少ない丘も登ることができます。オススメは、走って新雪にダイブすることです。気温の低い奥日光ならではのフカフカの新雪に体を埋めるのはやみつきになりそうなくらい気持ちのいい
スノーシューの性能を堪能して早速雪の森の中に突入しました。
スノーシューと同じく雪の積もった森を歩くのも初めてで、そんな森の中でも経験したことのない不思議な体験を味わえました。
不思議な体験と言うのは異様なまでに静かな森です。夏場の森は動物や昆虫の声や姿で凄く賑やかなんですが、冬場の森は動物たちの声や姿を見ることができず、ただただ風と沢の水の音だけが聴こえる静寂とした森になっていました。
ここまで生き物の気配を感じない森は体験したことがなく不思議な感覚になりました。
ただ、そのお陰で普段よりも「森」そのものを体感できることができ、新鮮な気持ちで楽しく歩くことができました。
静かな森以外にも冬ならではのこんな物も見つけることができました。
見つけた物はこちら
雪の結晶です。
スノーシューで走る際にバッグを雪上に置いておいた所、バッグの上に雪が積もっていました。
雪上に落ちてしまうと周りに溶け込んで中々観察するのが難しいですが、バッグの上に舞い落ちてくれたことで形がハッキリわかり、しゃがんでじっくりと観察することができました。
結晶をよくよく観察すると結晶ごとに1つ1つの形が違い、幾何学的な形状に思わず見惚れてしまいました。時間が経つとすぐに溶けてしまう儚さもとても素敵ですね
初めての雪の森で楽しんでいたらあっという間に時間が過ぎていました。
雪の森の中を自由に動き回ったり、しゃがんで小さな物をじっくり観察できるのはスノーシューの薄く平たい形状や性能のおかげなんだと今回実感することができました。
そんな雪の森で大活躍のスノーシューを履いて、一味違う雪の森を歩いてみてはいかがでしょうか。(しゅんか)
今回歩いたコースはこちら
金精の森コースの④~⑥を歩いてきました(太い赤線のコース)。④~⑥番は看板や赤いロープが枝などに付いているので比較的安心して進めるようになっています。
今回の動画はこちら(1/18更新)