日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2025.01.31
新・山の上からこんにちは!vol.597

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は晴れ、気温は-5℃、強風。(8:00時点)※下記の情報は1月28日(火)時点のものです。

 

ここ数日の奥日光は例年と比べ、比較的気温が高く、風も弱いアクテビティ日和が続いています。

そこで今回は3つある湯元スノーシューコースの1つ「小峠コース」へ行ってきました。

 

このコースはほかの2つと比べ、山々に囲まれたアップダウンの多い地形で、小峠の直前はずっと坂道になるので、ちょっとがんばる健脚者向けのコースです。

暖かい日が続くと、こういった斜面に囲まれたコースでは「雪崩」が心配。

歩いた時も、少量ですが雪崩の痕跡がみられました。

これはデブリといわれる大きい石のような雪の塊です。これが雪崩が起きたサイン。特に今年のような暖かい日が多い時は、溶けて凍った斜面に新しく雪がつもれば滑り落ちてくる表層雪崩が起きる可能性があります。落ちた後だからと安心せず、デブリを見かけたら立ち止まらない、近づかない様にしましょう。

 

とはいえ、こういった雪の森に潜む危険は、それらをきちんと理解・把握することで避けることもできます。

そうして出かけてみると、こんな時ならではの面白い発見もあるんです!

これは「雪ひも」

木の枝や倒木の上に積もった雪が、太陽の熱でゆっくり溶けて垂れ下がってくる雪の芸術。

風に飛ばされやすいパウダースノーが降る今の時期の奥日光では本来なかなか見られないものです。

 

見つけたこれは「ひも」というよりもはや大蛇のようなデカいやつでした!

今年がヘビ年ということもありこれはもうものすごい縁起物!なんだがいいことがありそうなラッキーな出会いでした。

 

最後に小峠コースといえば絶対に外せない絶景が…

この氷結の蓼ノ湖。

雪深い山に囲まれた中にひっそりとあるこの湖は夏には入れない場所なので、スノーシューコースが整備される冬期スペシャルの絶景!ただ、雪で湖の境目がわかりにくくなっているので、目印リボンのあるコース上から眺めて、氷を踏み抜き落水しないよう気をつけましょう。

 

ここ最近は気温が高い日が多かったとはいえ、日陰やかぜの抜けるところはやっぱり寒さを感じます。

特に今回ご紹介した「小峠コース」は汗をかきやすいので汗冷えにも注意。

速乾性のインナーや脱ぎ着しやすい防寒着の重ね着等、ばっちり対策をして、快適に奥日光の冬をエンジョイしてくださいね!

 

★★★イベント情報★★★

今回ご紹介したものの他にも、雪深い奥日光の冬の森にはたくさんの面白い自然があります。それらをたっぷりご紹介しつつ、スノーシューも楽しめる人気イベント「スノーシューで雪の森へ!」を2月1日(土)、8日(土)、16日(日)、23日(日)に開催します!

ネイチャーガイドと一緒に歩くから、初めての人も安心!

経験者の方も、何度も来きてる方も、ネイチャーガイドの案内で新たな奥日光・冬の自然の魅力を探してみてください!

今回で冬の自然に興味がでてきた方!ご参加お待ちしております!

 

イベント詳細・お申込みはこちら

※このホームページの「ガイドツアー」のページからもご確認いただけます。