奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気はくもり、気温は-4℃、やや強めの風が吹いています。(8:00時点)※下記の情報は2月4日(火)時点のものです。
最近の奥日光は強い風と雪が降る日が多いです。日中でも-5℃以下の日が続き、寒気の影響を強く受けています。
今回は光徳入口から戦場ヶ原北側、泉門池、赤沼まで歩いてきました。約2時間かかるコースです。
歩道は、しっかり踏み固められていて足が雪に埋まるようなことはありませんでした。
しかし、道中には階段がいくつかあり、積雪によって段差はなくなり坂になっていました。そのため、チェーンスパイクなどの滑り止めが必要です。
※取材後、降雪が続きかなり積もったので歩道状況は変わっております。この土日も雪が降る予報ですので、歩こうと考えている方はスノーシューの方が良いかもしれません。
今回のコースは湿原(戦場ヶ原の南側と北側で植生の違いや山の見え方が違って雰囲気が少し変わります)や、林、川、水が湧きでている池など多様な環境を見られるのが魅力です。
光徳入口付近の低木林を歩いていると、ニホンザルの群れが食事をしているところを観察できました!
そのうちの1頭は木の枝にかじりつき皮を食べていました。
春~秋は葉っぱや、昆虫、草の実などを食べていますが、冬はそれらが無くなってしまうので、木の皮はサルたちにとって冬の貴重な食べ物の一つです。
しかし、木の皮は苦そうですよね…。
どんな味に感じているかは分かりませんが、春~秋はほとんど食べないので、好んで食べているわけではないのかもしれません。
今回の群れの中には木の皮以外を食べている個体もいました。
(ズミの実を食べるサル)
ズミの実は動物たちに大人気な木の実です。木の皮よりかはきっとおいしいはず。
先ほどのサルも仲良く一緒においしい実を食べればいいのに…と思っていましたが、帰ってから調べてみるとお互いに距離をとって食事をするようだと分かりました。
サルたちは群れの仲間同士であっても食べ物を巡ってけんかをすることがあります。
そのため、仲間が既に占有している場所を避けて、別の場所で食べ物を探します。
確かに現地では6~7頭ほどのサルがいましたが、それぞれ違う木に登り距離をとって食事をしていました。
また、サルの群れには序列があります。
木の皮を食べていたサルは実を食べていたサルよりも体が小さかったので、弱いサルだったのかもしれません。
なおさら、一緒に実を食べるのは難しそうですね。
冬の厳しさ、そして群れの中での厳しさに耐え、サルたちはたくましく生きていることを強く実感した日でした。
冬はひとけが少なくなるからかサルの群れによく出会うのですが、
もし出会ったときは、大きな声を出したりせず、静かに距離をとって通り過ぎてください。
動画もつくったので、ぜひご覧ください。
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