日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

    2025.02.21
    新・山の上からこんにちは!vol.600

    奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

     

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    今朝の天気はくもり、気温は-7℃、。(8:00時点)※下記の情報は2月18日(火)時点のものです。

     

    2月ももう下旬になりましたが、再びやって来た寒波の影響で取材当日の火曜日には一晩で新たに10cm程の積雪があり、気温は-8℃と厳しい冷え込みでした。そんな極寒の中だからこそ見られるものもあると思い、今回は光徳へ行ってきました。

     

    光徳駐車場に着き車から降りると、極寒かつ、平日ということもあって周りに人はおらず、静まり返っていました。しかし、耳を澄ますと、周りの森のいたる所から、「コンコンコン」と何かをたたく音がしている事に気が付きました。

    複数羽のキツツキが餌を探して木をつつく音でした。基本単独で行動するキツツキですが、なんと合計4羽もいて、「コンコンコン」という音は森の中に絶え間なく響いていて、静まり返った雪の森にキツツキがアクセントを加えてくれているようでした。

     

    次は極寒の中だからこそ見られる景色を探しに、光徳沼へ向かいました。光徳駐車場から光徳沼までは60cm程の積雪があり、スノーブーツの中に雪が入ってしまうので、スノーシューを装着し、約10分間ふかふかの新雪のスノーシューハイクを楽しみました。※この区間はクロスカントリースキーのコースが整備されているので、コースを穴だらけにしたり、崩したりしないように気を付けましょう。

    そして、光徳沼に到着すると今年の冬ならではの絶景が待っていました。

    60cm以上の雪が積もった光徳沼の湿原部は、逆川によっていくつかの雪の島の様に分断されていました。断面は切り立った崖の様になっており、まるで雪で出来たグランドキャニオンの様でした。

     

    また、広く全体を見てみると、まるで光徳沼に流氷が押し寄せているかのようにも見える、なんとも複雑で美しい景色を作り出していました。

    美しく、迫力ある光徳沼の景色は、ここ数年では多くの雪が降った今年の冬ならではの景色です。まだ雪が多く残る2月のうちに、ぜひ見に来てみてはいかがでしょうか!

     

    ♦3連休に奥日光へお越しになる方へ♦

    最低気温が-10℃を下回る予報が出ています。万全な防寒対策に加え、足が雪に沈んだりしないように滑ったりしないように、スノーブーツ、スノーシューなどの装備を必ずご用意ください。また、道路には雪が残っていますので、必ずスタッドレスタイヤを装着の上、運転には十分ご注意ください。

     

     

    【ツアー・自然観察会のご案内】

    冬の戦場ヶ原NH、BW教室、生き物つがなり観察会などの各種ガイドツアーを開催予定です。

     

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