奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
今朝の天気は晴れ、気温 ℃。(8:00時点)
※下記の情報は2月26日(水)時点のものです。
最近の奥日光は寒波の影響は和らぎ、晴れの日が続いていますが、風の強い日が多いので、しっかりとした防寒対策をしてお越しください。
今回は日光自然博物館から中禅寺湖の北岸を歩いて中禅寺湖畔ボートハウスまで行ってきました。
ボートハウスまでは、歩道が整備されていて、東屋やベンチが多数設置されています。
また、バス停が点在しているので、アクセスがしやすくちょっとした冬の散策にはオススメのコースになっています。
このコースは中禅寺湖に沿うように続いているので、綺麗な中禅寺湖を横目に堪能しながら歩けます。
そんな中禅寺湖ですが、季節によって全く別の顔を見ることができます。
取材当日は風が強く吹いていたので、冬の顔を堪能することができました。
冬の顔と言うのは・・・こちら!
冬の中禅寺湖は風が強く吹き付け、荒々しい波が次々と打ち寄せます。
周りの雪の積もった山々と相まって、その姿は冬場の荒れ狂う日本海の様でした。
また、強い風と波の影響で船着き場の杭や水際の石には様々な形の飛沫氷を見ることができ、より一層冬の奥日光らしい光景も楽しめました。
風景以外にもコース上では冬ならではの落とし物が・・・
落とし物の中でも特に多いのがこちら!
動物の糞や足跡です。1枚目はシカの糞で、2枚目はサルの足跡です。コース上ではくっきりと残った可愛らしい痕跡を沢山見ることができました。
オススメはサルの足跡で、人間の赤ちゃんのように小さな手型で癒されます。運が良ければ、落とし物の本人に遭遇することができるかもしれません。
遭遇した際は、餌を与えたり、脅かさずに優しく見守ってあげてください。
動物の痕跡以外にも雪上では色々な物が落ちています。今回はなんと野生のカルパスを見つけることができました。
カルパスのように見えたのは、ハンノキの仲間の果穂(かすい)です。果穂とは小さな果実が集まり穂のようになった物です。赤茶色で、形が細長い筒状になっているので、遠目からみるとカルパスが落ちているかのように見えてしまいました。
中禅寺湖と男体山の間に街があるため、人の生活圏の近い場所でも自然度が高く綺麗な風景や動植物を見ることができます。
街中から少し歩くだけでも奥日光の自然を十分に楽しめるので、是非散策してみてください。
今回歩いたコース上では20㎝程の積雪や階段・休憩所付近に凍結した場所が多く見られました。歩かれる際は、チェーンスパイクなどの装備を準備して足元にお気をつけてお楽しみください。(しゅんか)
↓今回歩いたコースはこちらです↓
今回の動画はこちら(2/28更新)
冬の奥日光を楽しむイベントを開催しております。
イベントの詳細はこちらをご覧ください。