こんにちは、日光自然博物館です。
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■ 今朝の奥日光は13 ℃ (博物館周辺 8:00時点)
今回は、奥日光の紅葉の始まりを告げる小田代原の草紅葉を見に行ってきました。
ずばり!見頃始まりです。
まだ、全体的に緑が多い印象を受けますが、
個人的には今の状況がオススメです。
なぜかというと、紅葉が日に日に進んでいくので、
湿原内に生える草本や低木の葉が、緑、黄緑、黄色、オレンジ、赤、紫、茶色など
紅葉の進み具合によってさまざまな彩が模様を描いているように見えるからなのです。
また、先日の大雨は、栃木県内外の広い範囲で大きな被害をもたらしましたが、
奥日光の降水量は、ほかの地域に比べて少なくすみました。
ただ、確実に水は溜まっていたようで、
5㎡ほどのミニ小田代湖が出現していました。
このままの状態で草紅葉の見頃ピークを迎えれば、
赤みが増した草紅葉とミニ小田代湖の共演を見ることもできそうです。
その一方で、来年の開花状況への影響が懸念されますが・・・
また、小田代原では、草紅葉だけでなくミズナラなどの周辺の木々も
色づきがはじまり、木によっては見頃が始まっているものもあります。
それに今の時期と言えば、水中の紅葉も始まっているのをご存知ですか?
水中の紅葉??・・・とは、マスの遡上なのです。
(この画像は、今年以前に撮影したものです。)
例年、9月の中下旬になると中禅寺湖で育ったマスの仲間が
赤くなり、中禅寺湖に流れ込む河川を遡上し始めるのです。
特にヒメマスの婚姻色はカエデの葉が嫉妬するくらい真っ赤に染まります。
竜頭滝の近くにある「さかなと森の観察園」で観察することができますので、
小田代原の草紅葉を見た後はぜひお立ち寄りください。(たか)
■ 自然体験イベント情報
平成27年10月 18日(日) 「紅葉と歴史感じる湖畔さんぽ」
平成27年11月 8日(日) 「奥日光いきものつながり調査会③」
平成27年11月 21日(土) 「オオワシ・オジロワシをさがそう2015~千手ヶ浜編~」
■ 企画展情報
平成27年9/5(土)~11/23(月)
「あいらぶ写真館」
「ポスターで見る奥日光紅葉展」