奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気曇り、気温は21℃。(8:00時点)
今回は歩いたコースは、低公害バスを利用して、西ノ湖入口バス停から千手ヶ浜までのコースです。
西ノ湖入口から柳沢川に突き当たるまでは、カラマツやシラカバの明るい雰囲気の森が広がっています。
この日は強風のため耳に頼らず、目を凝らしながら歩いていると、木の幹を縦横無尽に駆け回る小さな鳥を発見しました。
穴をのぞき込むこの鳥は、ゴジュウカラです。観察しているとなんと頭を下にして垂直に木を下り始めました!
約14cmとスズメよりも小さい体の割に、大きな足と、鋭く長い爪を駆使して、日本で唯一頭を下に向けて木を下ることができるすごい鳥なんですよ!
千手ヶ浜方面に歩みを進めていくと、ミズナラなどの大木が増え、暗い雰囲気の森へと変わってきました。
歩きながら風に揺られる草花に目をやっていると、青紫色の花を発見しました。観察しようと手で寄せて見ると、、、うぅっ!!!
反射的に身体をのけぞらせてしまいました。
実はこの花、強烈な悪臭を放つことで知られている、カリガネソウだったんです。そうとは知らずうっかり触ってしまった為、手からは悪臭が、、、。
例えるなら腐った魚肉ソーセージとゴマをすり合わせたような臭いです。こうしてシカなどに食べられることを防いでいるのではないでしょうか。
すこしテンションが下がってしまいましたが、すぐに面白い発見がありました。
直径20cm程の折れて落下した木を発見しました。この穴はキツツキが掘ったもので、下の穴は奥まで深く掘られていることがわかりました。
この穴はもともとつながっていた立ち枯れの木に空いたもう一つの穴が掘られているのを発見しました。つまり、出入口が上下二つある巣のようです。
これについて調べてみたところ、出入口が複数あるものについては、ねぐらとして利用しているという説がありました。出入口が複数あれば、天敵からいつでも逃れることができますね。
今回は見られたものはそれぞれに特徴があり、生きるために工夫を凝らしていることが感じられました。そんな生き物たちが奥日光には他にもたくさん棲んでいます。ぜひ、皆さんも見つけたものをじっくりと観察してみてください。きっと、何か面白い発見が待っているはずです!
【追記】
今回の記事に関連する動画をYoutubeにアップしましたので合わせてご覧ください!
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)
☆☆企画展情報☆☆
企画展「帰ってきた!奥日光のクワガタ展」 開催中!
以前開催したクワガタ展にミヤマクワガタの巨大な模型展示などが加わりパワーアップして復刻開催します!
期間:2022年7月16日(土)~ 2022年9月4日(日)